研修内容

現在の学校教育の中で、教職員が奔走する事例の中に、児童・生徒および保護者の多種多様な考え方に関する意識の違いがある。
自由主義の考え方の中で、異なる考え方を受け入れる土壌があれば良いのだが、閉鎖的な人間関係の中で過ごしている教職員には、その受け入れるキャパシティーが不足しているかもしれない。
人は生まれ育った環境、学習してきた環境、生活する環境がそれぞれ異なるために、それぞれに違った価値観を持って成長することは至極当たり前のことである。
戦前の封建的な社会の中では、異なる価値観を唱える者は異端児として排除されてきた。
しかし、戦後教育の中で、自由主義は異なる価値観を持つことを可能とし、人それぞれがその価値観に誇りを持って良くなった。
ただし、自分と異なった他人の価値観を受け入れる心の大きさを学ぶという研修は足りなかったのではないか。

多様な価値観を持つことが許され、それを持った子供が保護者になり、その価値観を子どもたちに伝えていく。
従ってその多様さはさらに増幅され、さらに多様な価値観を生み出していくように思う。
教職員は、その多様な価値観を頭ごなしに拒否するのではなく、一旦受け入れるという研修が必要になっている。
これは、受け入れることで、その価値観を分析し、他の価値観との整合性を見極め、アドバイスができないといけない。
これらのスキルアップを身につけるためには、座学的な研修も必要ではあるだろうが、実体験からくる人と人とのふれあいや討論によって身につく人間関係が、他の価値観を受け入れる土壌づくりにもなるだろう。
そしてその違いの中で普遍的な価値観、つまり絶対的な価値観を知るのではないか。
ICT機器が発達し、会話やコミュニケーションが苦手な子どもたちが増えている。
これからの社会はさらに多様な価値観を持つ人達が増えるだろう。しかし、「命」を大切にするといったような普遍的な価値観が失われなければ良いと願うばかりである。